戸籍謄本の記載事項

戸籍の記載事項

👉戸籍謄本の内容は戸籍法によって定められています。全国のどこの戸籍謄本でもその記載事項は同じです。

 

この戸籍謄本は「全部事項証明」と呼ばれます。

 

では、どのようなことが記載されているのか、見ていきましょう。

 

【1】本籍

👉「本籍」とは戸籍を特定するための行政区画、土地の名称、地番のことです。

 

住んでいる場所を示す「住所」とは違います。

 

そのため、現住所と本籍が異なる方も多くいらっしゃいます。

【2】氏名

👉ここでの「氏名」とは筆頭者の氏名を指します。

 

筆頭者とは戸籍の最初に記載される人物です。

 

そして、配偶者や子など、その戸籍に記載されるている人、全員が筆頭者の「氏」を名乗ります。

 

日本人と日本人が婚姻届けを出す際には、どちらの氏を名乗るかを選択し、氏の選択により筆頭者が決まります。

 

上記図の場合、山岡正士さんが筆頭者なので、正士さんと愛子さんが婚姻したとき、二人は夫の氏である「山岡」を選択したということが分かります。

 

また、筆頭者が亡くなって戸籍から除かれても筆頭者は変わりません。

【3】戸籍事項 戸籍編製

👉戸籍事項欄にはその戸籍の編製や消除、改製、氏の変更などに関わる事項が記載されます。

 

上記図の戸籍謄本には「戸籍編製」と記載されており、編成日が平成10年1月1日です。

 

そして、正士さんの身分事項欄には「婚姻」の記載があり、平成10年1月1日で二人の婚姻日と戸籍の編製日が一致しています。

 

つまり、この戸籍は正士さんと愛子さんが婚姻したことにより、新しく作られた戸籍ということです。

【4】戸籍に記録されている者

👉ここでは、正士さんの名前や生年月日などの基本情報が記載されています。

 

また、戸籍上の父母の名前や父母から見た関係(続柄)が記載されています。

【5】身分事項 出生

👉戸籍での身分事項とは戸籍上の出来事のことを言います。

 

ここでは、出生の記録が必ず記載されます。

 

「出生地」とは生まれた場所です。生まれた場所が病院であればその病院が所在している最小行政区までが記載されます。

 

「届出日」と「届出人」とは、役所に出生届を提出した日および実際に届出をした人です。

 

上記図では、正士さんは昭和44年12月22日に香川県三豊市で生まれ、出生届は父の一郎さんが12月25日に届け出ています。

【6】身分事項 婚姻

👉本人に関しての戸籍の届出がされて変更事由があると、その都度、身分事項に記載されます。

 

上記図では、正士さんが結婚したことが記載されています。

 

身分事項の欄には「婚姻」と記載されます。

 

「婚姻日」とは婚姻届を提出した日です。挙式や披露宴を行った日ではありません。

 

「配偶者氏名」とは結婚した相手の氏名です。

 

「従前戸籍」とはこの戸籍の前に入っていた戸籍のことです。

 

上記図では、正士さんは父、一郎さんの戸籍に入っていたことが分かります。

 

初婚である場合のほとんどの方は、親の戸籍から除籍されて、夫婦二人で新しく戸籍を作ります。

 

正士さんの場合も、従前戸籍には親の本籍と筆頭者である山岡一郎さんが記載されています。

【7】二人目以降の項目

👉筆頭者以降の在籍者についても、その人の身分事項が記載されます。

 

配偶者やその間に生まれた子についての記載がされます。

相続人の確定には出生から死亡までの戸籍が必要です

👉被相続人の死亡時点の戸籍謄本は死亡当時に本籍のあった役所で取得できます。

 

しかし、相続手続きではこの死亡時点の戸籍だけでは、ほとんどの場合、相続人が誰であるのか確定させることができず、不十分です。

 

最低限、被相続人の「出生から死亡までの期間の戸籍謄本」が必要になります。

 

現行法の戸籍謄本では戸籍に記載される在籍者は「一の夫婦及びこれと氏を同じくする子」とされています。

 

つまり、一組の夫婦とその子どもまでとなっています。

 

子どもが結婚した場合には、子どもは親の戸籍から外れて、その子供または配偶者を筆頭者とした新たな戸籍を作ります。

 

また、何らかの理由で本籍を移った場合にも、転籍先が他の市区町村であれば、転籍先で新たな戸籍が編製されます。

 

さらには、戸籍に記載されている者に何の変更がない場合でも、法律や命令によってこれまでの戸籍が新しい様式の戸籍に編製されることもあります。

 

こうした戸籍の改正は、平成6年の戸籍のコンピューター化など、これまで複数回行われています。

 

このように、戸籍は結婚や転籍、改製などの理由でその都度新しく編製される分けです。

 

つまり、戸籍は被相続人の死亡時点のものだけでなく、編製事由がある度にそれらを遡って取得しないと、出生から死亡までの戸籍謄本は揃えることができないのです。

全ての戸籍が揃わないことのリスク

👉もし、全ての戸籍が揃わないまま相続手続きが行われた場合、どのような事が起ってしまうでしょうか。

 

揃えた戸籍が不十分だということは、相続人の確認作業が不十分だということになります。

 

遺産分割協議は相続人全員で行わなければならず、一人でも欠くと無効になります。

 

また、仮に相続人全員の同意が揃わないまま遺産分割がされ、預貯金の解約が行われた後に、新たな相続人が現れた場合、相続人だけでなく解約に応じた金融機関もトラブルに巻き込まれる可能性があります。

 

これらの理由により、必要な戸籍は全て収集して、正確に相続人調査を行なう必要がある分けです。

 

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